発売当初は売り切れ続出でなかなか買えなかったSOTOのコンパクトガスランタン「Hinoto(ヒノト)」をご紹介します。
コンパクトで操作性も簡単。初心者キャンパーにもオススメだけどデザイン性も高い。良いとこどりのアイテムです。
商品の特徴から実際の使用感まで写真たっぷりでレビューします。キャンプグッズの新たなお供としてぜひ参考にしてください。
Hinoto(ひのと) SOD-260とは?
Hinoto(ひのと) SOD-260は、日本のアウトドアブランド「SOTO」が製造する充填式キャンドル風ガスランタンです。
最近はLEDで光るお手軽なものも多いですが、Hinotoはガスを使うタイプ。本物の炎を味わえます。
キャンプやBBQなどのアウトドアシーンにピッタリで、キャンプの雰囲気をグッとレベルアップしてくれます。
ちなみに今回の記事で私が紹介している写真はHInotoのSOD-251です。SOD-251の生産は終了し、SOD-260にバージョンアプしています。違いは専用のケースが付くかつかないかだけ。商品自体のデザインや性能に差はありません。
製品概要
幅38mm×奥行38mm×高さ156mm、重量237gというコンパクトなサイズと軽量設計が特徴です。小型ながらも洗練されたデザインと高い機能性を両立していて、持ち運びにも便利です。
炎はキャンドルのように柔らかく、リラックスした空間を演出します。
名前の由来:陰陽五行説の「丁(ひのと)」について
製品名の「ひのと」には、実は深い意味が込められています。陰陽五行説における「丁(ひのと)」から名付けたとのこと。
「丁」は南方の火に属し、陽気が成熟する時期を表す言葉です。
まさに、夜のアウトドアシーンを温かく包み込む、という製品コンセプトにぴったりの命名ですね。
どんなシーンで活躍するのか
Hinoto SOD-260は、ランタンなので当たり前ですが夜のアウトドアシーンに適しています。キャンプサイトでのテーブルランタンとして、BBQ中の雰囲気づくりに活躍します。
炎の明るさは本体のハンドルをひねるだけで簡単に調節できる調光機能を備えています。
補助照明としても最適で、メイン照明のサポート役として使うことで全体的な照明バランスを整えることができます。
アウトドアの「間接照明」と言えるかもしれません。
ただし、これは後ほど詳しく説明しますが光量はあくまでもキャンドル風。
メインの照明として使用するには不十分な場合が多いので、雰囲気作りのサブ照明として割り切って使うのがベストだと考えています。
Hinotoの特徴とスペック
デザインと機能性
Hinotoの魅力はなんといってもこのフォルム。
一般的なランタンといえば、真ん中が膨らんだひょうたん型を思い浮かべると思います。
Hinotoのフォルムはそれとは全く違ってとにかくシンプル。グルッと見回してみても装飾はおろかボタンひとつすら出っ張った部分がありません。完全な円柱型です。
アルミニウム、真鍮、ステンレス、ガラス、樹脂と、それぞれの素材の特性を活かした部位別の材質選定も秀逸です。特にアルミニウムと真鍮の組み合わせは、軽量性と耐久性のバランスが絶妙。
一切の無駄を削ぎ落とし、シンプルな佇まいでありながらキャンプギアとしての無骨さも併せ持つ、非の打ち所がないグッズです。
コンパクトなサイズと軽量設計
幅38×奥行38×高さ156mmという寸法はスマートフォンより少し背が高いぐらい。質感はズッシリと高級感がありつつも重量は237gと重くはありません。
専用のホヤケースも付属しています。ホヤはガラス製なので、この専用ケースの存在は非常にありがたいですね。
いろんな燃料缶が使える
OD缶やCB缶など、複数の燃料に対応
普通のガスボンベで充填ができる。これがHinotoの購入を決めたポイントです。
キャンプ用のランタンは専用のOD缶に接続して使うものも多いですが、Hinotoはカセットコンロで使うような一般的なガスボンベが使えます。
キャンプ専用ボンベはやっぱりちょっと高いです。普通のガスボンベが安いものだと1本150円程度。OD缶は500円程度。比較すると350円ぐらい割安です。
キャンプは出費がかさむので少しでも安く抑えたい。そんなニーズに応えてくれます。
余計な道具を増やさなくてもいいのもメリット。ガスボンベ1本でガスバーナーにもHinotoにも使えるので荷物を減らせます。
ガスの充填方法も簡単で、接続部分にガスを取り付けてグッと押し込むだけ。
ガスの充填は8秒程度で満タンになります。ガスを入れてるときは「シュー」と音がするので音で判断してください。
調光機能
操作性に優れた調光リング
調光機能は、カメラのレンズを操作しているかのような滑らかさです。
調光リングを調節すれば炎の大きさは自由に変えられます。
燃焼性能
充填式専用タンク使用時で約1〜2時間の継続使用が可能です。
ガス消費量は気温25℃、無風状態で約8g/h。これは一般的なガスランタンと比べるとかなり経済的です。
ただし、気温が低い場合や風が強い場所では燃焼効率が落ちるので、そういった条件下では若干短めの使用時間を想定しておく方がよさそうです。
別売アダプターでさらに拡張性アップ
OD缶からの充填には別売のフィルアダプターSOD-450が必要になりますが、普段からOD缶を使ってるならこれを持っておけば燃料選択の自由度が更に広がります。
カメラネジによるスタビライザー対応
タンク底面に装備された1/4インチのカメラネジがあるので三脚にも取り付けられます。
三脚はHinoto専用のものがありますが、ちょっと使うだけなら100均でも十分。ただし安いプラスチック製のものは重さに耐え切れず倒れてしまう危険性があります。せめてAmazonなどで金属製のものにする方がおすすめ。
私はデジカメに使用していた三脚をHinotoにも使っています。
実際に使ってみた感想
点火や調光のしやすさ
調光は思っていた以上に細かく調整できます。食事のときは少し明るめにして、食後のリラックスタイムにはほんのりとした明かりにするなど、シーンに合わせて自在に使い分けています。
このランタンの最大の魅力は、間違いなく炎の質です。LEDランタンでは絶対に出せない、本物のキャンドルのような温かみのある光が魅力的。
ただし、これは人によって好みが分かれるポイントなのですが、明るさに関して過度な期待は禁物です。メイン照明として使うには確実に光量が足りません。
例えるなら家での間接照明のような位置づけ。料理の下ごしらえや細かい作業には、別途LEDランタンなどの補助照明が必要になります。
注意点:点火装置が非搭載でライターが必須
これは完全な欠点というわけではないのですが、点火装置が非搭載なので必ずライターやマッチを携帯する必要があります。
チャッカマンがあると便利。
活用シーンとおすすめポイント
キャンプで活躍するのはやっぱり夕食時。テーブルの中央に置けば、アウトドアなのに雰囲気は抜群です。
火力の調整も簡単なので、手元を明るくしたい時は火力を上げて。食事を楽しむ時は弱めにして雰囲気重視、という具合に切り替えられるのが便利です。
テントの中で就寝前のちょっとした照明代わりに使えます。ただし繰り返しになりますがガスを使った本物の火なので、倒して火事にならないよう注意してください。
お手入れのコツ
まずは本体が完全に冷めるのを待ちます。熱いうちに収納するとケースが変形する可能性があります。
本体の清掃については、乾いた柔らかい布で全体を拭くだけでOK。特にガラス部分は指紋や汚れが付きやすいので念入りに。
ただし、強く拭きすぎないよう注意が必要です。傷がついたり最悪割れてしまわないようにしましょう。
燃料タンクのメンテナンスは意外と重要なポイント。使用後は必ず燃料を抜いておくことをお勧めします。
長期間燃料を入れたままにしておくと、気化したガスが内部に残留してしまうのでトラブルの原因になることがあリます。
ユーザーの口コミと評価
購入者の評価は概ね満足な口コミが多いです。良い点、改善してほしい点両方の意見を参考までに。
良いポイントについての口コミ
ガスを使うので日本ブランドの安心感もあり選びました。当たり前の事ですが、LEDに比べると暗いものの、揺らぐ火の灯りが雰囲気抜群でしかもコンパクトなので持ち運びも楽チンで良かったです。
Yahoo!ショッピング
https://shopping.yahoo.co.jp/review/item/list?page_key=sod-260&store_id=kobeya-sp
見た目が良いのと、製品の精度が良くとても気に入りました。
ビックカメラ
https://www.biccamera.com/bc/item/9880623/
残念なポイントについての口コミ
・充填だと使用時間が短い(特に一度使用してしまうとガスが残っている為か再充填がしっかり入らない)
・これをメインの灯りとするには厳しい価格.com
残念なポイントを挙げている人はガス充填の使用時間の短さについて言及していますね。
充填は手軽なものの、大量のガスを入れられるわけではないので限界はあります。ただ、あくまでもサブの間接照明ととらえると、そこまで長時間連続で使用するケースは少ないです。
私は食事をするときのテーブルライトとしての使用なので全く問題ありません。
購入を検討する方へのアドバイス
最後に、購入を検討されている方へのアドバイスをお伝えします。
まず、この製品はメイン照明ではないことをしっかりと理解しておいてください。サブ照明として使用することが前提です。
購入後は、まずは自宅で使い方に慣れることをお勧めします。特に燃料の充填方法や調光機能の特性を理解しておくと、実際のキャンプでより安心して使用できます。
個人的には、「キャンプの質を上げたい」と考えている方には、迷わずお勧めできる一品です。確かに、LEDランタンの方が扱いは簡単かもしれません。でも、このランタンが作り出す炎は、きっとキャンプをオシャレにカッコよく彩ってくれるはずです。
以上、【キャンドル風ランタン】Hinoto(ヒノト) SOD-260の魅力を徹底解説!でした。
コメント